Imagine / 忌野清志郎
ほら。ここにいるぜ。
と言ってくれた彼は、もういない。
そう思うほどに、どんどん彼の存在感が増していく。
伝説とはこうやって形作られていくものなのでしょうね。
どうしたら世の中をより良い方向に変えていけるのか。
音楽?文学?芸術?思想?哲学?政治?経済?教育?科学?工学?テクノロジー?コミュニケーション?・・・戦争?
そもそも「良い方向」ってなんだ?「変える」?「世の中」?
ロックってなんだ?
喜びってなんだ?
悲しみってなんだ?
生きるってなんだ?
人間ってなんだ?
そういうものに対して沢山の回答を出し、沢山の問いを提示していった男が、死んでいってしまった。
命を賭して大声をあげ、死に物狂いで突っ走った一人のヒーローが、また一人消えていってしまった。
世の中を冷徹に見通し、言うべきことをハッキリ言える人間が消えていってしまうのは本当に悲しい。
自分としては立川談志さんが倒れることを恐れていたのだが、まさか清志郎が先とは。
一目生きた姿を見たかった。彼の存在に気付くのが遅すぎた。
彼のメッセージを受け取った人間の一人として、これからの人生も全力で、死に物狂いで走り抜けていくことをここに誓いたいと思います。
合掌。