セミナー形式の会社説明会について考えてみた。

一昨日は某精密機器メーカーの説明会に行ってきた。


セミナー形式で、説明会エリア・内定者エリア・社員エリアに区分されており、自分が話を聞きたいところに自由に話を聞きに行けるのが良かった。でも最後のほうはヒマで、セミナー形式の説明会のメリットについて考えたりメール処理をしたりしてたので、そのとき考察したことをつらつらと書いてみる。


まず就活生側からのメリットを考えてみると、


1.自分が聞きたいことだけを聞ける
2.他の就活生がした質問の答えを聞ける
3.打ち解けた雰囲気で話を聞ける


という三点が挙げられる。


まず1.は、自分のモチベーション的にも時間効率的にも良い。ホームページに書いてあることを延々と説明する企業のなんと多いことか。それは我々就活生が下調べすらせずに説明会へ行くことが多いせいなのかもしれないが、そういう説明会は得てして退屈だ。新しく得られる情報はせいぜい10%程度。壇上で内定者や社員の体験を語られても、そういう場で語ることを前提に修正された体験談であり、決して「生の声」ではありえない。説明会を重ねていく毎に就活生は似たようなエピソードに出くわしていき、こうしたフッツーの会社説明会の意義はどんどん失われていく。就活が進むにつれて学生が欲しい情報は個別化していき、どんどん少なくなっていくから、1.の価値は非常に大きい。『だけ』がミソ。まあ就活後半にフッツーの説明会をする企業は少ないとは思うが。


次の2.は、1.と矛盾しているようだが、実はそれほど矛盾していない。なぜなら、他の就活生の質問は潜在的に自分がしたいと思っている質問(他の就活生の質問≒自分の質問)であることが多いからだ。就活生が一番知りたいのは、実際に働いてみないと分からないこと、実際に内定を取らないとわからないことについてである。業務内容や福利厚生などは企業のホームページを見ればすぐにわかるが、職場の雰囲気や仕事のやりがい・苦労、残業の頻度や有給の取得率などは、実際に働いている人にしか分からない。先にも書いたが、ホームページに載っている社員インタビューは「生の声」ではありえないのだ。また内定者は、その企業の内定を得るまでの体験の中に内定の「根拠」を持っているはずだから、就活生は質問で内定者の身包みを剥がし、「生の根拠」を探していく。内定者の話し方・視線・姿勢・服装など、ありとあらゆる部分を観察してそれも参考にする。
だから自然と就活生の関心は「生」「実態」という方向に一致し、質問も似通ってくるのだ。すると、他の就活生の質問が自分の聞きたいと思っていたことだったり、自分には思い浮かばなかったけど大事な質問であったり、ということがよくあるのも不思議ではない。自分のサポートがいると考えれば、個別のOB訪問よりも効率的と言えるだろう。


3.は、先に挙げた「生の声」を聞くために必要な環境が整っている、ということである。今回のセミナーでは、円形テーブルに内定者/社員1人が着き、それに対して就活生用の席が7人分用意されていて、そうしたテーブルが14個ほどあった。人数が多すぎて打ち解けた雰囲気にならないテーブルもあったが、人数の少ないテーブルでは社員さんが自分ら就活生に話を振ってくれる場面もあり、楽しくかつ突っ込んだ話を聞くことができた。内定者1人に対して就活生3〜5人という構図が一番理想的だと思われる。それ以下だと質問と質問の間のメモ時間に沈黙が流れて時間がもったいないし、それ以上だと打ち解けるのが難しくなるようだ。
突っ込んだ話をするには、いかにして内定者/社員の緊張を解き、退屈させないかが重要となるが、それについてはまたそのうち。



真面目なエントリは疲れるなあ。
当面は就活日記が多くなりそうだけど、とりあえず何でも書いて、はてなの機能も勉強していこう。